4)音声の強さとdBの関係 ○ある年齢範囲で耳疾患のない正常者の聴力を測定し、その平均値と標準偏差を求め、それを正常聴力の値(0dB)とした。この値は平均値なので個体差があり、その範囲は±10dBである。 ○聴力は、同じ人でも1日のうちに変動があり、普通その変動幅は10dBもある。聴力の日内変動は高音域で大きく、8,000Hzでは20dBにもなることがある。 5)音源の方向定位(日本建築学会編:建築設計資料集成3集(1980)、p40、丸善) ○両耳による水平面方向の定位は、500〜1000Hzの正面や真後ろの音に対しては1°ぐらい、45°斜めからの音に対して2°ぐらいであって、60°以上になると急に悪くなり、80°付近で約10°となる。この現象は音源の周波数によっても異なり、2000Hz付近で著しく悪くなり、3000〜6000Hzで少し回復するが、さらに高音でまた悪くなる。
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